同潤会アパートと日本の集合住宅100年 — 「マンション」前史をたどる
関東大震災後に建てられた同潤会アパートは、日本の鉄筋コンクリート集合住宅の草分けとされます。表参道・代官山の記憶とともに、日本の住まいの100年を振り返ります。
著者: 47ESTATE編集部 / 公開: 2026-07-25 / 更新: 2026-07-25 / ファクトチェック済
東京・表参道の「表参道ヒルズ」の一角に、蔦の絡んだ古いアパートの外観が一部再現されています。ここにはかつて「同潤会青山アパート」が建っていました。
同潤会とは
同潤会は、1923年の関東大震災の義援金をもとに1924年に設立された財団法人で、被災者向けの住宅供給を目的としていました。1920年代後半から東京・横浜に鉄筋コンクリート造の集合住宅(アパートメント)を相次いで建設し、これらは日本における本格的なRC造集合住宅の草分けとされています。
当時の最先端
同潤会アパートには、当時としては先進的な設備(水道・ガス・水洗便所など)が導入されたと伝えられています。青山(現・表参道ヒルズ)、代官山、江戸川など各地のアパートは、その後数十年にわたって都市の暮らしの舞台となりました。
解体と記憶
老朽化に伴い各アパートは順次解体され、青山アパートは2003年に解体、跡地には安藤忠雄氏の設計による表参道ヒルズが2006年に開業しました。その一角に旧棟の外観を再現した「同潤館」が設けられ、記憶の継承が図られています。
「マンション」への系譜
戦後、日本住宅公団(1955年設立)の団地建設、1960年代以降の民間分譲マンションの普及へと、集合住宅の系譜は続いていきます。現在の中古マンション市場を考えるとき、築年数と建て替え・管理の問題は避けて通れません。同潤会アパートの100年は、「集合住宅は建てた後どう維持し、どう終わらせるか」という現代の課題を先取りしていたともいえます。
--- ファクトノート:同潤会の設立経緯・各アパートの解体年・表参道ヒルズの開業年は、下記の公開資料・Wikipediaの記述に基づきます。設備の詳細など一部は「伝えられています」として記述しました。本文の一部はWikipediaの記述を参考にしています(CC BY-SA 4.0)。
出典・参考資料
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最終更新: 2026-08-02