実家の生前売却という選択 — 相続で揉めない・空き家にしないために
実家を親の生前に売却する選択肢を解説。マイホーム特例など税制面の利点、認知症前に動く重要性、住み替え先の確保、家族での話し合い方を整理します。親の意向を尊重した進め方のこつも紹介。
著者: 47ESTATE編集部 / 公開: 2026-09-07 / 更新: 2026-09-07
実家の行く末を考えるとき、「相続してから売る」だけでなく「親が元気なうちに売る」という選択肢があります。生前売却には固有のメリットと注意点があり、家族での早めの話し合いが鍵になります。
生前売却のメリット
・分けやすい財産に変わる:不動産は分割しにくい財産の代表です。現金化しておけば、相続時に分けやすく、遺産分割の争いを減らせるとされます ・税制上の特例を使える可能性:本人が住んでいる自宅を売る場合、居住用財産の譲渡所得の特別控除(いわゆるマイホーム特例)などの適用可能性があるとされます。相続後に空き家として売る場合の特例は要件が細かく、生前に本人が売る方が税務上シンプルなことがあります(最新の要件は国税庁で確認を) ・老後資金への転換:売却代金を施設入居費用や介護費用に充てられます ・空き家リスクの回避:相続後に誰も住まない家を抱え、管理や固定資産税に悩む事態を避けられます
最大の注意点は「判断能力」
不動産の売買契約には本人の判断能力が必要とされます。認知症が進んでからでは本人による売却が難しくなり、成年後見制度を使う場合も、居住用不動産の処分には家庭裁判所の許可が必要とされるなどハードルが上がります。生前売却を選ぶなら、元気なうちに動くことが大前提です。
進め方の目安
1. 家族で方針を話し合う(住み替え先、資金計画、きょうだい間の情報共有) 2. 複数社の査定で相場を把握する 3. 住み替え先(高齢者住宅・施設・子との同居など)を確保してから売却活動へ 4. 税理士に特例の適用可否を確認する
家族で話すときのポイント
親にとって実家は思い出そのものです。「早く売ろう」と結論を急がず、本人の意向を軸に、住み続けたい場合の選択肢(リースバックなど)も並べて比較すると、前向きな話し合いになりやすいとされます。売却を急がされていると感じさせない配慮が、結果的に最善の決断を早めます。実家の将来は、相続が起きてからではなく、選択肢が多い今のうちに考え始める価値のあるテーマです。
*売却と税務の個別判断は不動産会社・税理士等の専門家にご相談ください。*
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最終更新: 2026-08-02