リースバックの注意点 — 住み続けられる売却の落とし穴
自宅を売って賃貸として住み続けるリースバックは便利な一方、売却価格の低さ・家賃水準・契約期間・買い戻し条件などの注意点があります。契約前の確認事項を整理します。
著者: 47ESTATE編集部 / 公開: 2026-08-14 / 更新: 2026-08-14
自宅を事業者に売却し、同時に賃貸借契約を結んでそのまま住み続ける仕組みがリースバックです。まとまった資金を得ながら引っ越しせずに済む点が注目されていますが、仕組みを理解せずに契約するとトラブルになりやすい分野でもあり、国土交通省がガイドブックを公表して注意喚起を行っています。
確認すべきポイント
1. 売却価格は市場価格より低くなる傾向:事業者は賃貸運用と将来の売却を前提に買うため、買取価格は通常の仲介売却より低い水準になるのが一般的とされます。通常売却の査定と並行して比較することが重要です 2. 家賃の水準:家賃は周辺相場ではなく売却価格に対する利回りから設定されることが多く、周辺の賃貸相場より高くなる場合があります。長く住むほど支払い総額が膨らむ点を試算しましょう 3. 契約期間と更新の有無:賃貸借契約が「定期借家契約」の場合、期間満了で契約が終了し、再契約されなければ退去となります。「ずっと住み続けられる」と思い込んでいたが定期借家だった、という齟齬が典型的なトラブルとされます。普通借家か定期借家か、再契約の条件は必ず書面で確認してください 4. 買い戻しの条件:将来買い戻せる特約がある場合も、買い戻し価格(売却価格より高くなるのが通常)、期限、条件を書面で確認します。口頭の説明だけで判断しないことが大切です 5. 修繕費・原状回復の負担:賃借人としての負担範囲も契約で異なります
向いているケース・慎重に考えたいケース
資金需要が明確で、住み続ける期間の見通しと総コストを比較検討したうえで選ぶなら、有効な手段になり得ます。一方、住宅ローン返済が苦しい状況での駆け込み契約は、条件をよく比較しないまま進みがちで注意が必要です。
契約前チェックリスト
・通常売却(仲介)の査定額と比較したか ・家賃×住み続ける想定年数の総額を計算したか ・普通借家か定期借家か、再契約条件を書面で確認したか ・買い戻し特約の価格・期限を書面で確認したか ・家族に契約内容を共有したか この5点を埋めてから判断すれば、典型的なトラブルの多くは避けられるとされます。
*契約前に複数事業者の条件を比較し、家族にも共有してください。判断に迷う場合は宅建業の免許行政庁や消費生活センター等の相談窓口もあります。*
出典・参考資料
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最終更新: 2026-08-02