ペアローンの仕組みと注意点 — 借入額を増やせる代償を知る
ペアローンは夫婦それぞれがローンを組み借入額を増やせる一方、諸費用が2本分かかり、離婚・収入減時のリスクも大きい方法です。仕組みと注意点を解説します。
著者: 47ESTATE編集部 / 公開: 2026-08-26 / 更新: 2026-08-26
共働き世帯の増加とともに利用が広がっているのがペアローンです。世帯の借入額を大きくできる強力な手段ですが、その分だけ引き受けるリスクも大きくなります。
ペアローンの仕組み
ペアローンは、夫婦(またはパートナー)それぞれが債務者として別々の住宅ローン契約を結ぶ方法です。1つの物件に対して2本のローンが組まれ、互いに相手のローンの連帯保証人になるのが一般的とされます。物件は2人の共有名義となり、持分は負担割合に応じて設定します。
メリット
・2人の収入をそれぞれフルに使えるため、世帯としての借入可能額を大きくできます ・要件を満たせば、住宅ローン控除を2人それぞれが利用できます(適用条件は国税庁の情報をご確認ください) ・団信にもそれぞれが加入します ・2本の契約で金利タイプを分ける(変動と固定のミックス)ことも可能です
注意点・リスク
・諸費用が2本分かかる:事務手数料・印紙代などが2契約分必要です ・団信は自分の分しかカバーしない:一方が亡くなった場合、その人のローンは団信で消えますが、残された側の自分のローンはそのまま残ります。収入が減った状態で自分の返済を続けられるかの検討が不可欠です ・産休・育休・離職に弱い:2人とも働き続ける前提の借入額は、どちらかの収入が細った瞬間に重荷になります ・離婚時に極めて厄介:共有名義とローンが複雑に絡み、売却にも名義変更にも両者の協力が必要です(詳細は離婚カテゴリの記事をご覧ください)
検討のポイント
「ペアローンでないと買えない額」は、世帯にとって過大な予算であるサインかもしれません。どちらか一方の収入が途絶えても破綻しないかを基準に、単独ローンや収入合算との比較も含めて検討することをおすすめします。
世帯で保障の全体像を確認
ペアローンでは団信も2本に分かれるため、万一の際にどちらのローンが残るのかを夫婦で共有しておくことが重要です。生命保険の見直しも、この構造を前提に行いましょう。
*商品内容・条件は金融機関ごとに異なります。詳細は各金融機関にご確認ください。*
出典・参考資料
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最終更新: 2026-08-02