ペアローンの解消方法 — 離婚時に取り得る4つの道筋
夫婦それぞれが債務者となるペアローンは、離婚時の整理が特に難しい形です。売却・借り換え一本化・共有継続などの選択肢と注意点を解説します。
著者: 47ESTATE編集部 / 公開: 2026-09-09 / 更新: 2026-09-09
夫婦それぞれがローンを組み、互いに連帯保証し合うことが多いペアローンは、離婚時に最も整理が難しい契約形態の一つです。共有名義・二本の債務・相互保証という三重の結び付きを解く必要があります。
道筋1:売却して両方のローンを完済する
売却代金で双方のローンを完済できる(アンダーローン)なら、最もきれいな解消方法です。残った代金を財産分与として分けます。オーバーローンの場合は、不足分を自己資金で埋められるかが焦点になります。
道筋2:一方が借り換えて一本化する
住み続ける側が、自分の単独ローンに借り換えて相手の分も完済し、名義も単独にする方法です。確実に関係を切れる一方、一人の収入で二人分の残債を賄う借り換え審査に通る必要があり、収入要件のハードルは高いとされます。親族の援助や自己資金の投入で残債を圧縮してから借り換える例も語られます。
道筋3:金融機関との交渉で債務者・保証の変更を求める
借り換えによらず、免責的債務引受などの形で債務を一本化できるかを借入先に相談する方法です。応じるかは金融機関の審査・判断次第であり、確実な道ではありませんが、打診する価値はあります。
道筋4:ペアローンのまま維持する(推奨されにくい形)
双方が返済を続けながら一方が住み続ける形は、相手の滞納が自分の信用問題・保証履行に直結するうえ、家を出た側は住まない家のローンを払い続けることになります。また、住宅ローン控除や団体信用生命保険の前提が変わり得る点にも注意が必要です。やむを得ず選ぶ場合も、期限を切って売却か一本化を目指す「暫定措置」と位置づけるべきとされます。
進め方のポイント
1. 双方のローン残高・家の査定額を確認し、完済の可否をまず判定する 2. 借入先の金融機関に早めに相談する(無断の名義変更は契約違反になり得ます) 3. 合意内容は公正証書で残す
ペアローンの解消は時間がかかります。離婚協議と並行して、早期に着手しましょう。
*解消スキームの選択は事案により異なります。金融機関への相談とあわせ、弁護士等へご相談ください。*
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最終更新: 2026-08-02